Gerateria SINCERITA

Blog: ジェラートマイスターのブログ

いつも、ジェラートのことを考える。
いつも、どうすればもっと美味しく作ることが出来るか考える。
そういうプロセスが大切だと思うから、少しだけ書き連ねていこうと思う。

どんなメディアよりも、自分の言葉が一番しっくりくるものです。
ちょっとしたお知らせとか、ちょっとした思い付きとか、
自分の言葉で伝えたいことを
ゆるりとお伝えしようと思います。


洋梨って不思議な果物。

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画像:洋梨って不思議な果物。

洋梨って変わった果物なんだと思った話です。

果物を扱う仕事をしていると、「熟成」ということが大きなキーワードになってきます。それは、熟した方が甘さが乗ってきて、良い香りも出てくるからです。熟した方が美味しいということですね。
それに加え、樹上で熟したかどうか。ということも、ちょっとしたこだわりポイントみたいに扱われることもあります。これは、流通の関係で早めに収穫して追熟させて食べ頃にさせることが多いので、樹上で熟した方がより自然でより美味しいということが言われています。
僕は正直、同じ木から採れた果物を樹上で熟させたものと、収穫してから追熟させたものを食べ比べたことがないのでよく分かりません。ただ、経験則的にある程度、樹で熟させていないと追熟の限界もあるのは感じています。

では、洋梨はどうか?
これは生産者の関さんに伺った話で、学術的に100%正しいのかは分かりませんが、洋梨は普通に育てると樹上では熟さないということです。
ある程度、果実が大きくなってくると、洋梨が成っている枝の根元がエチレンか何かの関係で(話が専門的過ぎて難しくて曖昧ですが。。。)、実のすぐ上あたりからポキっと折れて地面に果実が落ちるようになっているそうです。
だから、落ちる直前に収穫して、そこから数週間常温で追熟して初めて食べられる状態になります。

だから、美味しそうになっているなと、洋梨泥棒をやっても硬くて全くその場で食べることができません。

そう考えると不思議ですよね。
見た目は完全に美味しそうな立派な洋梨が成っているのに、食べることができない。じゃあ、洋梨は一体誰のために成っているのか?ということになります。

どんな果物でも被食用と言って、要は誰かに食べれるためにあります。
鳥に食べてもらって種子を運んでもらうために色鮮やかな果実になったり、熟して強い芳香を放って動物に食べてもらって種子を運んでもらったりという風に誰かに食べられるために成っていると考えると、洋梨のターゲッドは一体誰なんだろう?と不思議になってきます。

普通に考えると果樹だし、鳥かな?と思うし、実際、カラスなどの鳥に狙われて食べられたりもしていました。あんなに硬くて甘くもないのに美味しいのかなと、それも不思議になってきます。

追熟させないと食べられない果物って、他に思い当たるものもないので、洋梨って意外と不思議な果物だなぁと思います。
果物それぞれ、まじまじと考えてみると面白い発見が沢山あるものです。

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