Gerateria SINCERITA

Blog: ジェラートマイスターのブログ

いつも、ジェラートのことを考える。
いつも、どうすればもっと美味しく作ることが出来るか考える。
そういうプロセスが大切だと思うから、少しだけ書き連ねていこうと思う。

どんなメディアよりも、自分の言葉が一番しっくりくるものです。
ちょっとしたお知らせとか、ちょっとした思い付きとか、
自分の言葉で伝えたいことを
ゆるりとお伝えしようと思います。


ラムレザン2017。

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画像:ラムレザン2017。

イタリアではラムレーズンのことを「マラガ」と呼びます。
スペインのマラガという街から来ています。マラガは美味しい干し葡萄の産地であり、酒精強化ワインのマラガ酒、さらにはピカソの生まれ故郷として有名です。

元々はもしかしたら、マラガ産のレーズンをマラガ酒に漬け込んでいたのかもしれませんが、所謂ラムレーズンのことをイタリアでは「マラガ」です。

とは言え、日本ではマラガという名前のフレーバーは全然知られていませんし、最初作った時からなぜかフランス語で「ラムレザン」という響きだけでシンチェリータではずっとラムレザンで来ています。

毎年、「今年はやらないんですか?」と聞かれ続けるフレーバーでもあるので、今年も重い腰を上げて、先月から漬け込み始めました。

ラムレーズンのジェラートというのは、個人的にはかなり難しいフレーバーの一つだと考えています。例えば、レストランのデザートで出すような状態ならあまり問題はないのですが、僕たちのようにお店のショーケースに並べて出す場合は結構大変です。

アルコールは冷凍しても固まりにくい性質があります。なので、アルコールに漬け込んだレーズンも然り。そのラムレーズンをジェラートに混ぜ込むと浸透圧の関係でジェラートがアルコールを吸うような感じになってしまい、結果的にレーズンに接しているジェラート部分が溶け易くなってしまいます。

そうすると、ジェラートとしての全体のバランスが崩れて、結果としてゆるくて微妙なジェラートになりがちです。

それに加え、美味しいラム酒はとても高級で、さらには美味しいレーズンもまた価格が高いという面もあって、結構なプレミアムフレーバーになってしまいます。でも、世の中的にはラムレーズンがそんなにプレミアムなイメージもないだろうから、需要と供給のバランスも悪いんじゃないかと思う部分もあって、作るのを敬遠しているところもあります。

でも、年に一回だけなら。ということで、ここ最近は毎年プレミアムラムレーズンとして出しています。

前置きが長くなり過ぎましたが、今年は「美味しいラムレーズンを食べる。」をテーマに作ってみました。
チリ産のフレームジャンボという粒の大きいセミドライレーズンを長盛園のレモンピールと共にラムJMの6年もののアグリコールラムに漬け込みました。それぞれの説明をすると長くなるので割愛しますが、レーズンもラム酒もとても美味しいものです。

かなり粒が大きいので、レーズンを食べた時のラムレーズン感がすごいです。
ラムレーズンとのバランスを考えて、ジェラートは普段より濃厚に脂肪分を多くしたミルクジェラートに仄かにラム酒を加えています。
ラム酒に漬けたレーズンを楽しむ仕様にしてみたので、プリッとした美味しいラムレーズンを是非。爽やかにレモンが仄かに香るのも良い感じです。

3/4(土)から1週間弱くらい、プレミアムフレーバーとして販売予定です。なくなり次第終了しますので、もしかするともう少し早くに終わってしまうかもしれません。

「ラムレザンウィーク」をよろしくお願いします!

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