Meister's Blog自分の言葉でお伝えします。

Posted on 10.12.2012 1:10am

言うは易く行うは難し

昨日は久しぶりにウッドベリーズ(吉祥寺のヨーグルト屋さん)の田川さんと色々お話しました。

ウッドベリーズさんとの出会いは不思議なものでした。
僕がジェラートの仕事を始めて2年目くらいの時だったと思います。何かのきっかけで誰かに教えてもらって、フローズンヨーグルトを食べに行って、率直に感じたことをブログに書いたところ、連絡があってお会いすることになったのが最初でした。

いつも話題にあがるのですが、僕もそうですが、僕以上に田川さんを始めとするウッドベリーズの皆さんは、お世辞にも社交的と言えるようなタイプではないですし、ガツガツしたような要素が極端に少ない方なので、今思えばですが、なんで連絡をくれて今でもこうやって仲良くしていただいているかが不思議なくらいです。

ご自身でも、自分でもそうやって連絡を取ってみたことが不思議なくらいだとよくおっしゃられています。そんなこんなで、僕もよくお店に伺うし、ジェラートも食べに来てくれるし、時々一緒に食事をしたりするようになりました。

きっと、根本的に味の好みと言いますか、「体に馴染むような味が好き」という部分が似ているのと、お互い変わり者という部分が似ているのでいつも話が尽きません。

昨日もそんな風に過ごしたのですが、僕にとってはとても素敵な光景がありました。

食事をしたお店の方がウッドベリーズのオープン時からのファンの方だったのです。何が凄いかと言うと、私たちのお店はまだたかが2年半が過ぎたくらいなものですが、ウッドベリーズは15年も営業されています。
つまり、15年前の僕もそのお店の方もまだ高校生だったという事です。高校生だった頃好きだったものが変わらず今も好きで、そこにお店があって、今でも通っているということです。

自分に当てはめて考えてみると、意外とそういったお店ってないような気がします。確率的にもとても低いことなんだとも思います。
なぜなら、15年前と今の自分も変わっているので趣味、嗜好も変わっていることも多いでしょうし、お店自体がずっとあることも少ないでしょうし、自分自身もずっとそこにいないかもしれないからです。

もちろん、全く同じではなく、紆余曲折しながら、失敗もしながら、でも15年前と同じように今もそこで同じお店をやっているということの大変さと素晴らしさは、お店をやっている人なら誰でも分かると思います。

壊しては作ってという繰り返しのような世の中ですし、特に飲食関係などは移り変わりも多いですし、商売がうまく行けば場所を変えたり、会社が変わったりすることも多いですし、商売がうまくいかなくなってやめてしまったりもします。
何せフローズンヨーグルトという変わったカテゴリーで、全くのゼロから始めて、そうやって根強いファンの方が支えているという姿は本当に凄いなと思います。

プロセスとか時代とか、そういったことはどうでも良くて、15年間同じメンバーで同じことを同じ場所で続けているという結果は、なかなか真似できることじゃないなと思いながら、僕たちのお店の今ちびっ子のお客様が中学生になっても高校生になっても、ジェラートをぶらっと食べに来てくれるようになれば、そんなに嬉しいことはないだろうなと思います。

継続は力なりとか、コツコツ続けることが大切なんだということは耳にタコが出来るくらい色んなところで聞かされてきましたが、実際、実現するのはなかなか難しいものです。