Meister's Blog自分の言葉でお伝えします。

Posted on 10.25.2012 1:16am

苦くて甘いエスプレッソ

昨日から、コーヒーの豆が変わりました。
今までは、コロンビアの豆をシングル(1種類)でお出ししていましたが、昨日からいつもお世話になっている、フレスコさんにオリジナルブレンドを作ってもらいました。

にわか知識ですが、コーヒーの世界もここ数年で劇的に変化しています。
所謂、スペシャリティコーヒーやシングルオリジンみたいな言葉も雑誌などでもよく目にするようになりました。
大手のチェーン店でも目にするように、今は「浅焼き」が流行のようです。それにはもちろん、意味があって、コーヒー豆も果実なので果実らしい味わいと言いますか、素材感を楽しむと言う意味でも、浅焼きが向いているからです。
何でもそうですが、強く焼くと焦げたような味になり、どんな豆でも味の変化を楽しむことが難しくなります。

浅く焼くとどうなるかというと、よりフルーティーな感じになり、酸味が強くなり酸っぱさが際立ちます。そして、素材感がよく出て、それぞれの産地や農園の豆の違いもよりクリアに感じることができると思います。もちろん、エスプレッソで飲むのか、ドリップで飲むのか、エアロプレスで飲むのかなどの選択肢によって全然感じ方も違ってはきます。

でも、私のようにイタリアからエスプレッソ好きになったような人にはちょっと違和感があるようにも思います。

私はエスプレッソは大好きなのですが、ドリップコーヒーなどは全然飲みません。エスプレッソかカフェラテかマキアートかというような選択肢しかありません。

コーヒーは食習慣や生活習慣に大きく関わるものだと思っていて、日本は缶コーヒー文化が根強く、サラリーマンがたばことコーヒーで休憩することや、食後にコーヒーを自宅で飲むというような習慣が昔からあります。
イタリアでは、まず朝クイッとエスプレッソをBARで飲んで、食後やちょっとした時に一日に3回くらいエスプレッソを飲みます。
ゆっくりする時はカフェラテや他のドリンクを飲むので、のんびりお茶するコーヒーとエスプレッソは別のものです。

今の浅焼きブームは北欧から始まっていると言われていて、どちらかと言うと、ゆっくり良い空間でコーヒーの味を楽しみながら、おしゃべりするような使い方です。
なので、イタリア的なものとは全然違います。
イタリアではコーヒーの味わいを楽しむというよりは、時間と時間の合間をスパッと切るような役割だったり、一口でクイッと飲むようなエスプレッソがベースです。

イタリアのエスプレッソが深く焼いてあるのはそういう理由だと思います。
「砂糖をたっぷり入れて、苦くてでも甘いエスプレッソをクイッと飲む。」
それが、私が好きなエスプレッソです。

前置きが長くなりましたが、そういう訳で昨日から変わった豆は、よりイタリアらしく仕上げてもらいました。スペシャリティだけでのブレンドですが、しっかりイタリア感があるエスプレッソです。
個人的には、砂糖を入れて召し上がってもらいたいなと思います。