Meister's Blog自分の言葉でお伝えします。

Posted on 02.04.2013 11:15pm

柑橘との戦い。

昨日からレモンの皮と戦っています。
いつもお世話になっている愛媛の長盛園さんの自然栽培で作られたレモンを使って、昨年好評だったレモンピールをチョコがけした「レモンジェット」を作るべく戦っているのですが、昨年と同じように作っても同じように出来ないのが果物です。

そもそも、農薬を一切使わない中で育ったレモンたちは本当に力強い芳香を放ち、普通のレモンに比べると外皮がかなり強いです。分厚いというよりは、外皮の最後の膜の部分が詰まっている印象です。
なので、一般的な作り方をしてもどうしても外皮の一番外側が固くなってしまうので、ここ数日その戦いが長く続いています。
何となくゴールも見えてきたので、ここは時間をかけてゆっくり作ることにしました。まだ完成まで至っていませんが、バレンタイン直前になってしまいそうではありますが、何とか商品化できるようにもう少し頑張ってみます。
このピールに合わせるのは、ドモリのアプリマク。こちらは柑橘のような風味を持ち合わせているので合わせるのにピッタリではないかと思っています。

実は、今年は伊予柑ジェットをどうしようか悩んでいました。
伊予柑ジェットはその名の通り、伊予柑の皮をオランジェットにしたもののことですが、レモン同様、とにかく、手間がかかるランキング上位に君臨する商品です。もちろん、皮だけでなく、果肉はジェラートにするのですが、薄皮が分厚いので果肉のみを全部取り出していく作業はかなり途方に暮れてしまいます。

でも、お客様からも昨年のオランジェットの素晴らしさを聞き、伊予柑ジェラートの美味しさを思い出し、長盛園さんの果樹園を思い出しながら、手間がかかかることを敬遠していたことに反省しました。
市販されている果汁を使えば、ほんの数秒で終わることが、その何十倍以上もの手間がかかります。でも、そこにはちゃんと意味があります。
作り手としても、お店としても、その初心を忘れてと言いますか、美味しいものをお届けすることや、素晴らしい素材を知ってもらうことなどをないがしろにするところでした。
ちょっと忙しくなったからと言って、手間がかかることをやらなくなると、結局、単調なものになったり、作る気持ちも維持出来なくなってしまうように思います。

と言う訳で、今週はしっかりと柑橘の仕込み週間として頑張ってみます。
伊予柑やレモンの皮の美味しさも知ってもらう良い機会になればと思います。