Meister's Blog自分の言葉でお伝えします。

Posted on 03.06.2013 10:41pm

シチリアのブラッドオレンジ。

お店を始めた頃は、材料の仕入などは問屋さん任せな割合が大きかったのですが、良い素材を探し始めると自然と直接生産者やメーカーから仕入れることが増えました。
さらにそうしていくと、自然と色々な繋がりが生まれ、こんなもの作っている人もいますよと教えていただいたり、聞くと教えてくれたりすることも増えました。

先日は、偶然シチリアのブラッドオレンジがあります。
とお話をいただいて、早速試してみようと注文しました。フレッシュのブラッドオレンジの輸入は検疫的な問題があったようで禁止されていたそうですが、最近問題がクリアになり輸入が再開したようです。

ブラッドオレンジはイタリア語で”Arancia Rossa”と言います。

そして、イタリアにはArancia Rossa IGPという産地と品質に対しての基準が設けられており、今回ジェラートにするブラッドオレンジはこの基準に満たしたブラッドオレンジです。

産地はエトナ山の麓でカターニアという地域です。ピスタチオの産地のブロンテもこのあたりで、一昨年カターニアにも行ったことがあって、そんなところで収穫されたブラッドオレンジが阿佐ヶ谷のラボにあることが不思議でもあります。

ただ、輸送するためもあって防カビ剤として蜜蝋などが使用されていますが、その使用量も明記されているのでトレーサビリティとしても安心なブラッドオレンジです。

ブラッドオレンジの収穫は1月から4月くらいに行われるそうで、今くらいの時期のものはまだ所謂ブラッドオレンジの真っ赤な色ではなくて、赤い部分とオレンジの部分があります。
後になればなるほど、真っ赤なブラッドオレンジになっていくようです。この真っ赤な色はアントシアニンという物質でワインの赤のポリフェノールの1種です。

昨年は愛媛のブラッドオレンジでジェラートを作りましたが、今年はシチリアのブラッドオレンジでジェラートを作ってみます。
国産のブラッドオレンジとの違いは明らかで、シチリアのブラッドオレンジの方がブラッドオレンジ感が強く、外国の味がします。大味と言いますか、ドーン!と来る風味が特徴的です。
国産の方がどちらかと言えば、優しい味わいなのかもしれません。あとは、国産のブラッドオレンジはまだ完成されていないような印象もあります。

実際、シチリアのブラッドオレンジは最盛期には完熟すると皮まで真っ赤になりますが、これは他の国では起こらない現象だそうです。

と言う訳で、今月の新作は「シチリアのブラッドオレンジ」です!
なくなるフレーバーは「ラムレザン」。

国産の柑橘と食べ比べても楽しいですし、割としっかりした味わいなので味の強いカカオと合わせても美味しいです。