Meister's Blog自分の言葉でお伝えします。

Posted on 07.06.2013 6:43pm

リアリティ。

先日、ふと山本牧場の山本さんのブログを読んで感慨深くなりました。

僕が日々大切にしたいなと思っている反面、なかなか難しいことがあります。
それは「リアリティ」とでも言いましょうか。

僕たちの仕事は、色々な素材を集めて、それらを加工してジェラートにして販売することです。それぞれの素材は元々、生産物であり、生産者がいるものですが、僕たちはその生産物を作ることはしていません。
最終的には、自分でそこからやることが一番のオリジナルだとも思いますが、なかなかそこまで行き着かないし、餅は餅屋というように、そうすることが良いとも限りません。

果物や野菜でもそうですが、青果を作る仕事というのは、概して泥臭いものですし、体力的、物理的になかなか骨が折れることが多いものです。
自然災害にも弱いので、自分の力では何ともならないこともあります。

ましてや、酪農のように動物と対峙する場合、日々、生と死をリアルに感じながらの生活となります。
山本さんが書いているように「創業メンバー(牛)」という表現しているのは、山本さんらしいなと思いました。牛乳を生み出す機械ではなく、仲間であり、パートナーであるときっとお互いが思っているんだろうなと思います。

僕たちの仕事はそういった思いの詰まった素材を使わせてもらって、美味しいジェラートを作って、お客さまに提供することなので、お客さまがジェラートを食べて喜ぶ姿は僕たちの仕事の嬉しいことの一つです。
と言うのは、逆に生産者の方は最終的に口にするお客さまの姿を見る機会がどうしても少なくなってしまいます。その橋渡し的な役目も僕たちにはあると思っています。

最初の話に戻りますが、僕が日々大切にしたことは、こういった自然と対峙するような「リアリティのようなもの」です。
どこかからポン!と素材が出てくる訳ではなく、それぞれの思いやプロセスがあるので、生産現場にあるリアリティを忘れず、少しでも知ろうとすることを忘れず、ジェラートを作っていきたいなと思っています。

一日、厨房にこもって仕事をすることが多いので、頭では分かっていてもなかなかそれを実感することは出来ません。
だから、時々生産地に赴いたり、生産者の言葉に耳を傾けることが僕にとってリアリティを少しでも持って作ることが出来る要素となるように思います。