Meister's Blog自分の言葉でお伝えします。

Posted on 09.24.2013 5:55pm

店づくり。

20歳から7年間くらいは、ずっとインテリアの仕事をしていました。(学生の間はインターンみたいな感じでしたが。。。)
インテリアと言っても、ちょっと珍しく、空間デザイナー(飲食店や他の店舗、住宅などの総合デザインをする人)がデザインする中での家具やインテリア全般をコーディネートしたり、オリジナルの家具を製作したりということと、イタリアやスペインなど海外からインテリア全般を買い付けて販売するというようなことを中心にしていました。

飲食店とのやりとりも多くて、デザイナーとクライアントである飲食店のオーナーさんとのやりとりを見ていました。そして、出来上がった時と、その後の経過(家具のメンテナンスなどに行くことが多かったので)を見ることが出来たことは、今思えばとても良い経験だったなぁと思います。

よくあることですが、最初はデザイナーがバチッと小物や細部までデザインしていたとしても、お店の方で使っているうちに、必要なものが出てきた際、自分たちで特に気にしなかったり、または自分の趣味で物を増やすということがよくあって、時間が経ってからお店に行くと、あれ?と最初とのギャップに驚くことがありました。
細かいことが多いのですが、そういうことは本当によくあります。

インテリアデザインの仕事は、ブランディング作りや価値作りみたいな要素が大きく、クライアントの要望とデザイナーの提案とのやりとりはとても興味深く、面白いなと客観的に見ていました。
自分でお店をやろうという時、やっぱり、やりたい事が沢山あって、あんな風にしたい、こんな風にしたいという思いでいっぱいだから、どうしても客観性が抜けてしまったり、自己満足的になり過ぎたりすることはよくあることです。

でも、結局のところ、自分の味であり、お店なので、自分の好きなようにやれば、その人らしいお店が出来上がるとも思いますし、個人店であれば、それがむしろ醍醐味だし、面白いお店作りになっていくんだろうなと思います。

ただ、趣味の店みたいになり過ぎて、お客さんがお店に入りにくかったり、セグメントし過ぎて、客数を減らしてしまったりということもあるように思うので、気を付けないといけないところもあるかと思います。

逆に、デザイナーが自分のお店を作るとオシャレで素敵な空間だけど、中身が伴わないということもあるでしょうし、なかなか難しいところです。

今のシンチェリータのお店は、僕の趣味的な部分が60%くらいで、あとは友人のデザイナーにお願いしたり、昔お世話になったインテリアの師匠にお願いしたりという感じでしょうか。

イタリアのミラノやフィレンツェのような大きめの都市で面白いなと思ったのは、古い町並みの中に突如として、モダンでオシャレなアパレルのお店やBARやレストランが現れることです。そして、不思議と街に馴染んでいて、そういうバランス感覚がイタリア的だし、素敵だなぁと思っています。

僕たちのお店がある阿佐谷北の商店街もどちらかと言えば、ちょっと昭和っぽい雰囲気もあり、昔ながらの商店街という印象の方が強いので、そこまで抜けてモダンという訳ではないにしろ、少しだけイタリアで受けた印象を残したいなと思ってデザインしてもらいました。

そして、時間と共に、僕たちの成長と共に、より街に馴染んでいく店づくりをしていきたいなと思っています。