Meister's Blog自分の言葉でお伝えします。

Posted on 11.01.2013 4:09pm

優しい人。

今までこんなにも国や、そこいる人たちに感動したことはなかった。ヨーロッパの国々はほとんど行ったことがあるけれど、デンマークと言う国は今までで一番素晴らしかったように思う。あくまで、個人的な意見だけれど。

僕は旅行する時、スケジュールや行くところはだいたい決めて行くけど、その街や国については調べ過ぎないようにしている。先に情報を得過ぎると、偏見を持って見てしまう可能性があるからだ。
そういう訳で、今回も前情報はそれ程多くせず、旅行に行った。

デンマークと言っても、コペンハーゲンとマリボーと言う島にしか行っていないので一概には言えないけれど、旅の途中や終わってから少し調べたことも挟みながら、僕が感じたデンマークと言う国や人たちについて書いてみようと思う。

デンマークと聞いて、僕たち日本人が思い浮かべることは殆どないのが普通だと思う。
強いて言うならば、レゴが有名だけど、デンマークのものという認識はそこまで高くないかもしれない。デザイン系であれば、照明のルイスポールセン、オーディオのバング&オルフセン、お皿のロイヤルコペンハーゲンや他ガラスや陶器のブランドが幾つかある。家具も多くあって、個人的にはデザイン先進国なイメージが強かった。

最近では、先日触れたように新北欧料理の中心地であり、バリスタチャンピオンが多数いる、食の盛り上がりも強いところだということ。

その他、酪農や豚肉が有名で、自然エネルギーが豊富なことでも有名だそうだ。

数日間しかいなかったけれど、最初から最後まで一貫して感じたことはだいたい同じだった。
それは、「センスの良さ」と「優しさ」という2点に尽きる。

優しさ?と不思議に思うかもしれないけれど、特に海外旅行に行ったことがある人は分かると思うけど、例え言葉が出来たとしても、現地の人と接すると少し萎縮してしまったり、怖かったり、嫌な思いをした事があると思う。僕も実際、イタリアにいた時にスられたこともあるし、他の国でもちょっとしたことを含めて嫌な思いをした経験は沢山あるし、それが当たり前だとも思っていた。
言葉が分からず、まごまごしているとだいたいイライラされるものだけど、それも全くなかった事にも驚かされた。

だから、今回も最初は警戒心を強く持って旅先で出会った人たちとも接していた。少し怪しいエリアもあったけれど、基本的に治安は良く、本当にどの人も優しい。

日本の田舎でもなかなかないと思うけど、コペンハーゲンのような大都市であっても、ほとんどの人が道ですれ違う時に目が合うと声を出して挨拶をする。
そうでなくても、口の口角を上げて綺麗な笑顔を見せてくれる。本当に大げさでなく、空港であっても、コペンハーゲンの道端であっても、地方の田舎道であっても、みんなそうしてくれる。

僕も得意でないけど、日本も他の国でもほとんどの人はちゃんと相手の目を見ないことが多いけど、デンマークの人は本当にちゃんと目を見てくれる。
そして、一言声を掛けてくれる事が多い。

ちょっとでも道で困っているようだと、若い人もお年寄りもみんな、どうしたんだ?と声を掛けてくれる。嘘みたいな話だけど。

僕も飲食業をやっている身としては、お店のサービス面もついついチェックしてしまうのだけど、先に書いたように基本的姿勢がこうだから、もちろんお店だともっと丁寧だし、サービスの上手さがある。

レストランでも、コーヒーショップでもスーパーであっても、気が利くレベルが相当に高いし、お客さんとの距離感も絶妙であることが多かった。たった数日だし、限られたところしか行けていないので、あくまで今回の経験上の話ではあるけれど。

程よいカジュアルさがあって、目線の高さを合わせてくれたり、言葉が分からず困っていると丁寧に言い直してくれたり、ちょっとした冗談を言って和ませてくれたりもする。
それがとてもナチュラルで、現地人だからとか、外国人だからとかの垣根を感じさせない接し方なので、本当に人と接することが気持ち良い。
こういう事って意外と難しいし、非常に高度な事だと個人的には思う。

あのお店は良かったけど、あそこでは嫌な感じだったよね。ということが、全くなかったのも初めてだった。自分でお店をやっているといつも思うのだけど、結局のところ、人が一番大切ということ。

美味しいものを作るだけ。という訳にはいかない。如何に美味しく食べることが出来る環境を作ることが出来るかも大事で、それには、仕事的なサービスとは別に人としての優しさみたいなものが根本にないとダメなんだと思う。

デンマークで感じた気持ち良さは、そういった種類の人としての優しさに触れたからだと思う。
僕も人が気持ち良く感じてもらえるような優しい人間になれるよう努力しないとなと思った。