Meister's Blog自分の言葉でお伝えします。

Posted on 11.29.2013 1:36pm

体は正直。

体は正直なもので、味に対しても素材に対しても自然と反応するものです。

マクロビをやっている訳でも、自然食が中心の生活という訳ではありませんが、卵を使わず、白砂糖もあまり使わないジェラートを作って、毎日のように普通に食べていると体が少しずつ変化してきたのか、良く言えば、体が美味しいものを探知すると言いますか、体が自然と良いものを判断してくれるようになったような感じがします。悪く言えば、ある意味偏食気味とも言えます。

例えば、昔はそんなことにならなかったものですが、コーヒーにしても劣化したものを摂取するとすぐに具合が悪くなります。飲んだ瞬間に感じることもあれば、後から気持ち悪さが押し寄せてくることもあります。
ワインなんかもそんな傾向があって、何となく体に合う合わないというような感じがあります。

あとは、油分や塩分の強さ、甘みの強さにも敏感になってしまい、年齢のせいもあるのかもしれませんが、昔に比べるとすぐに体の負担になってしまいます。たぶん、健康には良いのですが、美味しく食べることが出来る幅みたいなものが狭まってしまっているようにも思うので、良くもあり悪くもありという気もしています。
特に油の劣化したものや果物や野菜の酸化や腐敗に向かっていく味にも敏感になってしまったので、外してしまうことも増えました。別に自分がグルメだと言っている訳ではなくて、単に強い味や劣化した味が苦手になってしまったということなんだと思います。それは不憫なことでもあるようにも思います。

ただ、こうなると繊細な味の違いや臭いの違いが分かってきて、面白い部分もあります。
水の味や出汁の味とかそういったことが分かってくると作り手としてはもっと面白くなっていくのではないかという予感もあります。

薄い味を重ねて味を濃くしていくと考えた場合、一番底辺の部分を分からないと構築できないと思うし、奥深い味作りには向いているのかなぁとも思います。
逆に、濃厚系な味わいは苦手になってしまい、濃厚なものの中の微妙な差みたいなものは正直分からなくなってしまう部分があります。

単に美味しいということだけであれば、淡白な味であれ、濃厚な味であれ人それぞれでどちらが良い悪いということもないと思うので、美味しいと思うものが美味しいし、それを好んで食べれば良いことです。体の負担になるものであっても、時々食べたり、他とのバランスを考えて食べれば何も問題ないでしょう。

僕はどちらかと言えば、毎日ジェラートが食べたいと思うし、実際、そうしているので体の負担になってしまうものではダメという意識がどこかにあったからか、最初から割とナチュラル系なジェラートになっています。
スイーツという位置付けだと、本当はもっと甘くてどちらかと言えば、ご褒美的な、非日常的な要素があった方が良いのかもしれませんが、僕はジェラートが好きなので、毎日食べても飽きないような味わいであり、そうしても、むしろ体に良いくらいのものをと思って作っています。

基本的には、体に自然とスッと染み込んでいくような、そんなジェラートがいいなと思っています。