
Posted on 04.06.2014 6:39pm
タツノオトシゴ。
今日はとっても素敵な出来事があった。
つい先日、よく来てくれるファミリーのお客さんの小学生くらいのお子さんが、モジモジしながら、緊張しながら、「こ、こ、今度、タツノオトシゴ持って来て良いですか?お店に飾ってくれませんか?」と聞いてきたので、「いいよ!とりあえず、持って来なよ!」と返事した。
よく聞くと、粘土で作ったタツノオトシゴだそうで、どういう訳かお店に飾って欲しいらしい。
と、そんなことをすっかり忘れていた今日のお昼頃、ちょっと混み合っていた時間にその少年が一人で並んでいて、あ!と思い出した。
それで、「タツノオトシゴ持って来た?」と聞いたら、うん。と言って見せてくれた。
その後、「今日はこれで食べるんだー」と言って、貯まったポイントカードで大人に紛れて一人でジェラートを食べている姿が微笑ましかった。
タツノオトシゴはとてもセンスが良くて、よく出来ているなぁと感心しながら、早速お店に飾らせてもらった。
街のジェラテリアらしい、とても素敵な出来事で嬉しかった。
街のジェラート屋さんというのは、まさに老若男女、幅広いお客さんがやって来る。
お習字帰りのお婆ちゃんも来れば、時には小学生だけで女子会が開催されたり、若いカップルもいれば、サラリーマンがぶらっと来ることもあれば、小さなお子さんを連れたお客さんもいる。
思えば、レストランでもカフェでもパティスリーでも出会うことがないであろうお客さんに出会えるのがアイス屋さんなのかもしれないなと思う。世の中、食べ物の好き嫌いがあることはよくあるけれど、アイスが嫌い。ということはあまり聞いた事がない。実際、敢えて嫌いな食べ物にアイスを挙げる人は本当に少ないのではなかろうかと思う。
アイスというものは、そんな懐の深い食べ物なんだろう。
まだまだ、未熟な僕たちを優しく支えてくれる街のみなさんに感謝するばかり。
もっと懐が深いお店であれるよう、少しずつ成長していきたいと思う。