Meister's Blog自分の言葉でお伝えします。

Posted on 10.10.2014 5:14pm

作り手。

作られたものというのは、結局は作り手そのもののような気がする。
物であっても、食べ物であっても、小説であっても、絵画であっても、音楽であっても。

逆に言えば、その人が好きならその人が作る何かもきっと好きなんだと思う。
僕は割と好奇心が強い方なので色々な分野の物事を見たり、調べたり、買ったりすることが好きなのだけど、好きになって調べていくとやっぱりその人自身のことも好きになる。

僕のこれまでの経験からすると、作られた物と作り手はいつも合致する。
その人の見た目なんかも含めて、最初はそのものしか知らない状態でも、後々調べていくと作り手に行き当たり、いつも違和感がない。

思った人と全然違ってた。
ということは、今まで一度もない気がする。きっと、そういう風に感じる人もいるのだろうけど、僕は今のところない。

センスを要する分野においては、特にそうなんだろうと思う。
僕の場合はジェラートやお店の雰囲気などがそれに当たって、自分らしいものを作ろう!なんて考えたこともないけれど、自然といつの間にか自分らしいものになっているのだと思う。良くも悪くも。

僕は元々アイスが大好きでジェラートの仕事を始めたので、今でもコンビニアイスもよく食べるし、アイス屋さんにもよく行く。
アイスの場合はお店自体が少ないということもあるけれど、作り手の個性を感じられることはかなり少ない。あぁ、あの人らしいね。というようなことが少ない。残念なことに。

レストランとかパンとか他のジャンルの方が作り手を感じ取れるものが多いように思う。
僕にとって嬉しいのは、「あぁ、あの人らしいね。」と感じ取れる時で、少ないながらも飲食関係の知り合いや友達も増えて、その人を知った上でその人が作ったものを食べてそう感じるととても嬉しくなる。

僕たちの仕事というのは、総合力であって、味だけが最高に良いということはあまりない気がする。その人の今までの全てが詰まったものが、その人が作ったものだと思うので、人ぞれぞれだろうとは思うけれど、僕は色々なことを幅広く見識を持ったり、何かに感動したりすることがきっと、自分が作るものに良い作用があるような気がする。

より美味しいジェラートが出来るということは、僕自身が成長した証であるとも思うので、前より美味しくなったねと思われるようなジェラートを作っていきたいなと思う。
それがきっと、良い作り手になったという意味でもあるだろうから。