Meister's Blog自分の言葉でお伝えします。

Posted on 01.14.2015 4:52pm

和三盆の産地を訪れて。

和三盆って、割と名前だけはメジャーだけど実際何なのかちゃんと知っている人は少ないのかもしれない。
僕もこの仕事を始める前も名前は知っていたし、この仕事を初めてからも自分で使ってみて、食べてみて、調べてみてやっと少し知った気になっていた。砂糖の10倍くらいの値段なので、なかなか洋菓子なんかでも使われることは少いし、和菓子でも一部でしか使われることはない。
和三盆○○とかそういった商品も見かけるけれど、だいたいは微量和三盆を使っているというものが多い。

和三盆は、香川県と徳島県でしか作られていない。というよりは、そこでしか作ることが出来ていない。
歴史は江戸時代に遡る。徳川吉宗が全国でのサトウキビの栽培を奨励し、全国で作ったものの高松藩だけが製糖の技術を完成させたものが和三盆ということだ。

味的には、今回伺って来た三谷さんの言葉を借りると「あたたかーくて、優しい甘さ」が一番の特徴で、粉砂糖のようにきめが細かくて口溶けが良い。それに加え、品質の良いものは
日本らしい旨味がある。この何とも言えない旨味のある風味が他の砂糖と圧倒的に違う。

ジェラートには2年ほど前から使っていて、優しい甘さと口溶けの良さがそのままジェラートに出て来るので気にって使っている。ここ最近になって、和三盆の割合は最初の頃よりも多くなってもいる。

今回聞いてきたお話はあまり公表されていないことも多いようなので割愛しますが、本当に歴史を重んじながらも、新しいことへのチャレンジし続けられている姿勢が印象的だった。

自然環境や気象条件などが偶然に重なり合って、和三盆が作れる環境であるのが今作られている地域だけだから本当に貴重なことだし、今後も継続し続けて欲しいと思う。

そこでしか作れないもの、その人にしか作れないものということを大切にされていて、大切にするために努力されているというお話は感慨深かったし、僕自身もそういう作り手になれればなと思った。

自分たちだけが良くなればいいんじゃなくて、農家さんなど関わる人たちみんなが良くなるようにも努力するということもまた、大切なんだと教わった。

和三盆は日本が誇りを持つべき素晴らしい糖だと思うので、沢山お話を聞く事が出来て勉強になったし、ジェラートでの使い方と考え方も少し変わったので、少しずつ色々試してみようと思う。