Meister's Blog自分の言葉でお伝えします。

Posted on 05.26.2015 3:14pm

洋菓子とジェラート。

今日は機会があって、ジェラートも洋菓子も作っている人と話す機会があった。
何となく、似ている業種だと思われるかもしれないけれど、全然違うことの方が多いくらいで、両方をちゃんとやれている人というのは、本当に少ないように思う。

僕は洋菓子のことは本当に全然分からないし、ジェラートのこともやっぱりまだまだな部分ばかりだし、基本的に籠もっていることが多いのでこうやってお話する機会があるのは有り難かった。

洋菓子は技術、ジェラートは素材。
大きく分けるとそんなような感じだそうで、もちろん、極端に素材がどうでも良いということでもないし、技術が全く必要ないということでもない。

でも、何となく感じるのは、人の叡智を詰め込み、人の力を魅せるのが洋菓子的な感じがして、ジェラートは出来る限り素材感を表現し、削ぎ落としたようなイメージ。どちらかと言えば、自然が生み出す力みたいなものを強く感じる。むしろ、自然に生かされているというような考え方に近い。

みんながみんな、ジェラートや洋菓子に対してそういう風に思っていたり、感じていたりする訳でもないだろうけれど、僕が思うのはこういう感じだ。
今日お話した方もかなり近い考え方だったので、ちょっとホッとした。

ジェラートは辛抱。
という言葉も印象的で、ついつい洋菓子をやっている人からすると、何かと手をかけたくなってしまうもので、時にはこんなに手をかけなくて良いんだろうかと思ってしまうこともあるそうで、優しく素材の良い状態を見守るというような姿勢で作るのがジェラートだという話も面白かった。

僕はジェラートしかやったことがないので、この素材と向き合う感じは好きだし、生き物を扱っているような感じも気に入っているので、特に辛抱するようなことはないけど、そう言われると確かに、僕がやっていることなんて本当に素材のサポートみたいな仕事な気もする。

その素材を素材以上の美味しさに仕上げるのが僕の仕事で、その素材を自分の手によって何か違う美味しいものに変換するような仕事ではない。
あとは、自分の感性と言うか、味覚的感覚を信じて作り上げていく。

ジェラートはシンプルな美味しい食べ物であるべきだと改めて。