Meister's Blog自分の言葉でお伝えします。

Posted on 10.14.2015 2:15pm

夏が過ぎれば振り返る。

この前も書きましたが、今の季節になるとようやくと言うか、いつの間にかと言うかでお店としてはひと段落してしまいます。
そして、ひと段落と共にみんなで遅い夏休みを順番に取ったり、色々考えたり、研究したり、他のお店を見て回ったりというサイクルがスタートします。

季節商売な要素が強いので、どうやっても一年を通して浮き沈みがある分、夏が過ぎれば毎年反省をして、新しいことにトライして。という繰り返しが毎年のことになりました。逆にもし、一年中売れ続けるアイス屋さんなら、自分たちの成長も少ないのかもしれません。

きっと世界中どこでもそうなんでしょうが、日本は特に極端な流行は極端に終わっていくことが多いように見受けられるし、流行に乗って一気に売ろうとすると後々来る反動が大きいのも自分で商売をしているとヒシヒシと感じられます。
僕たちのような小さいお店をやっていくということは、そういう売り方には向いていないと思っていて、一時的に催事のようなことがやりたいのであれば良いけれど、長くやっていくということには反しているように思います。

今はちょっと前よりも、SNS的な効果も相まって流行も早いし、知らないところで情報が流れてしまうものです。そういう風潮は好きか嫌いかとは関係なく、どうしようもないことで、今後も加速していくことだと思うので、自分たちの姿勢みたいなものは、自分の言葉で伝えていくことも大切だと思っています。

もしかすると、プロフェッショナルじゃないとお叱りを受けるかもしれませんが、何かにトライしている姿も見て欲しいと思うし、プロセスを伝えていくことも大切なことなように思っています。

ここ数年、ジェラテリアやアイス関係のお店が出来ては、長続きがしなかった原因はあくまで個人的な意見ですが、まだまだ外に出てアイスを食べるという文化がない日本において、
冬が厳し過ぎるということはもちろんあるのだと思いますが、厳しい季節になった時の売り場と作り手の危機感や努力の無さは大きいのではないかと思います。それに加え、先に書いたような流行的な最初のスタートダッシュの反動も大きいのだろうと思います。

夏売り切って冬休む。という訳にはいきません。固定費はかかり続けるし、1年間に必要な売上を夏だけに稼ぐということも出来ません。

僕たちも未だ秋冬にジェラテリアとしてどうすれば良いかという答えは出ていません。馬鹿みたいな話ですが、お店を始めてから2回目の冬にはジェラートをいっそうの事一切やめて、Zupperia SINCERITA(スープ専門店)にしてしまおうと真剣に考えたこともありました。それだけ、厳しいということです。

それでも、諦めることなく、新しい商品作り、ジェラート作りは続けています。試行錯誤の繰り返しですが、秋には秋の果物があるし、冬には冬らしいフレーバーというものもあります。今はどんなに大変でも、地道にジェラートを中心にお店をやっていくしかないなと思っています。

きっと、パンにしても、パスタにしても、洋菓子にしても、新しい食文化が根付いて習慣になるというのは本当に時間がかかるし、時間だけじゃなく世の中的な大きな流れみたいなものも必要何だろうと思います。
そういう意味では、逆説的かもしれませんが流行りもまた大切なのかもしれませんね。

でも、いつも思うのはアイスが嫌いという人はあまりいないんじゃないかという安心感があります。きっと全般的に、アイスというものは万人受けしやすいものだし、コンビニアイスのおかげもあって、身近なデザートの代表という印象さえあるくらいです。
だからきっと、まだまだ時間はかかるだろうけど、ジェラテリアに行ってジェラートを食べるという文化が根付く日がやって来ると信じています。