Meister's Blog自分の言葉でお伝えします。

Posted on 12.18.2015 2:01pm

焼き菓子改革、始まる。

以前から冬がやって来ると毎年のように大変だと書いてきましたが、今年ももちろん例年通り冬のジェラテリアは厳しいものです。
でも、厳しいからこそ色々チャレンジ出来るのである意味楽しくもあります。今までやってきたことと言えば、焼き菓子、スープ、パン、コーヒーなどなどやってきました。この中からまあまあ上手くいってるのは、コーヒーと焼き菓子でしょうか。
結局、無難と言えば無難ですが、焼き菓子は未だ苦戦中です。

最初の頃は、元相棒が得意だったこともあって全部任せていて色々バリエーションも出来ていたし、その頃の焼き菓子ファンも出来ていたのですが、それは僕が作ったものでなかったし、それを教えてもらって引き継いでやっていた頃もあるのですが、やっぱりそういうのは自分らしくないし、結局、自主性に欠けることって飽きてしまうし、オリジナリティを増していけないので、長い目で見ると商品開発としても、お客さんの目から見ても離れていってしまうものなんだと思います。

そう思って、今年からは全然違った方向性の焼き菓子を始めたのですが、それも僕が主体というよりはスタッフを中心に任せた部分が大きいので、それほど思い入れがなかったこともあって、あまり積極的に売り出せていなかったのかなぁと反省もしています。
今出しているのはバターを使わず酵母を使った旨味のあるシンプルな焼き菓子をテーマに作っているのですが、素朴で美味しいので結構気に入っています。

とは言え、もうちょっと面白いものを作らないとジェラテリアの冬対策としては地味過ぎるというのと、特徴らしい特徴が弱い気もしてきて、重い腰を上げることにしました。
僕は元々、料理もお菓子もジェラートさえもどこかで教わったことがないので、焼き菓子なんて全く分からないことばかりで、苦手意識から自分で考えるのを敬遠していたのですが、得意の情報収集と本からの化学的知識などからコツコツ勉強していくと焼き菓子というのも的を絞って考えれば自分たちらしいオリジナリティあるものが出来る予感が湧いてきました。

まだまだ予感ではありますが、ジェラートと違ってスタッフと一緒に考えて、試作して出来るのは楽しいし、新しいことへチャレンジするワクワク感みたいなものもあります。誰かと何かを作り上げていくというのもまた楽しいものです。

アイスと違って、例えばamazonで「焼き菓子」と検索するとホントに文字通り山ほど焼き菓子の本が出てきます。
焼き菓子を置いてあるお店も山ほどあるので、そこから気に入ったものを真似て、本に書いてあることと合わせたり、削ったりするとそれなりのものは出来そうです。
が、それはオリジナリティという意味ではちょっとつまらないものになってしまいそうなので、一旦、既存のものを忘れてこういうものを作りたい、食べたい、面白そうというようなものを考えるところから始めてみました。

何より大切なことを忘れていました。
ブログの冒頭に「いつも、どうすればもっと美味しく作ることが出来るか考える。そういうプロセスが大切だと思うから、少しだけ書き連ねていこうと思う。」
と書いていたことを。

結果的に真似て、アレンジして自分たちらしいものに仕上がれば良いけれど、最初からそうしてしまうとプロセスがなくなってしまってしまうのかなと思います。
最終的に美味しい焼き菓子が作れれば良いのだけど、アイデアを出したり、話し合ったり、悩んだり、試作したり失敗したりしながら美味しいものが出来た方が今後のバリエーションを増やしやすかったり、新しい発見があるものだということを僕は個人的に「急がば回れの美学」みたいに考えているので、やっぱりこういうやり方の方がしっくりきます。

前置きが長くなりましたが、そういう訳で腰を据えて、時間をかけて新しい焼き菓子改革をやっていく予定です。ゼロスタートなので時間はかかると思いますが、今期の冬の間に少しは形に出来ればと思っています。

アイデアだけは幾つかあるので、少しずつ取りかかりましょう。
と偉そうなことを書いてしまったけれど、形にならなかったらすみません。