Meister's Blog自分の言葉でお伝えします。

Posted on 01.02.2016 1:56pm

2016年のテーマは「クリエーション」。

年末年始も休まず営業していたので、結局昨年同様、いつの間にか2016年が始まっていて、大晦日も元旦も何だか夏みたいに忙しくてありがたいことではありますが、結構疲れました。でも、ジェラートが売れない季節なので本当にありがたいことです。ありがとうございました!

2015年は天候や気温の影響もあったのか、2014年よりも売り上げも良くとても充実した1年となりました。
年末にはベストオブシンチェリータ2015も開催してみて、お客さんの意見が聞けたことも良かったです。170種類も1年間で作ったことも数えたのが初めてでしたが、沢山の種類を作るということも飽きさせないという意味でも、作るモチベーションやアイデアという意味でも良いクリエーションが出来たのではないかなと思っています。

こうやって書いていてふと出てきた「クリエーション」という言葉ですが、2016年のテーマは「クリエーション」が良いかもしれませんね。
創作や想像という意味だと思うのですが、昨年後半くらいから時々ジェラートの撮影をする機会があって、改めてクリエイティブな感覚みたいなものを考えるというか、感じるというか。。。というようなところがあります。僕たち作り手は常に作業的に作るのではなく、創作していたいものです。

写真に収める場合、もちろん見た目が大切になるのですが、ジェラートのように形がないものを撮ることを考えた場合、変にカッコイイ形を作ろうとか、ジェラートを粘土みたいにして何かを形作ることもできるのですが、それは何となく違うなというのがあります。
できるだけ自然なものがいいなと考えた時に、例えばりんごにはりんごらしいボソッとしたすりおろしりんごみたいな感じが良いなとか、見た目というよりはその状態みたいなことを表現しようと思うと、そのもの自体をより真剣に考えることになります。
じゃあ、ピスタチオの本質的な味や見た目はどうだとか、苺はどうだとかそういうことです。

ベストオブシンチェリータ2015に選ばれた完熟梅や2位だったスイカもそうですが、時々お客さんからその素材よりもその味がするというような表現の言葉をいただくことがあります。
つまりは、ジェラートの良さの一つにその素材を素材以上の美味しさに変換することとも言えるのだと思います。他のお菓子とは違って、その素材の良さを最大限引き出し易い方法としてのジェラートがあると言えるのかもしれません。

今年は今一度、それぞれの素材を深堀し、その素材以上に素材感を表現していきたいなと考えています。それには恐らく、その素材がどんな場所でどんな風に育っているのか、品種の系統やどういった植物であるかなどをちゃんと理解しておくことも必要なんだろうなと感じています。不思議なもので、例えば温州みかんをそのまま絞って飲んだ味よりも、ジェラートにした方が圧倒的にみかんらしく感じます。果汁100%よりもらしく感じるなんて不思議なものですね。

何となく感じているのは、そのものの味がその素材の味というよりは、僕たちがイメージするそれぞれの素材の味というのがって、それらとその素材の味のマッチ具合やイメージを超えていくこと、バランスがあるのではないかと思っています。
単純に、果汁量を増やして濃いだけが良い訳じゃなくて、良い感じのバランスの値みたいなものがそれぞれの素材によって多かれ少なかれ違っていると思うので、それを考え、素材から感じ取ってジェラートにしていくというのは面白い試みだと考えています。ちょっと思想的過ぎるような気もしますが、それぞれの素材の味、見た目の根源的な要素を表現出来ればいいなぁと。

そういう本質的なものをジェラートとしてクリエーションしていくことを今年というか、今後の大きな目標の一つにしたいなと思っています。
完熟梅が昨年一番美味しかったと言ってくださる方が多かったことも、こういう考えに至った要因でもあるし、たまたま始まったジェラートの撮影からも同じように、その素材の本質的な美味しさや見た目ということを考えさせられたので、今年のテーマにしようというお告げかもしれないし、シンプルさ突き詰めるという方向で頑張ってみます。

それでは、今年も美味しいジェラートが沢山作れるよう色々チャンレンジしていこうと思うので、今年もよろしくお願いいたします。