Meister's Blog自分の言葉でお伝えします。

Posted on 03.28.2016 1:03pm

お店のありかた。

自分でお店をやっていると、ついついお店目線と言いましょうか、ブランディングとかターゲティングとかそういったものも踏まえて見てしまうもの。

意識してやっていても、そうでなくても「お店の色」みたいなものは自然と出てしまうし、それがターゲティングとかマーケティングとかそういうようなことになっているのだと思う。

個人店の場合は、だいたいの場合は店主の色になることが多いだろうし、誰かプロデュース的に付いていても結局はずっとそこにいる人の雰囲気になっていくことが多い。
そういったことを鑑みてお店に行くと、お客さんにも共通点が多いことに気付く。お店の色は、やっぱりお客さんの色でもあって、同じような雰囲気になることが多いんだろうなと思う。

漠然とお店をやっている人もいるかもしれないけど、大抵の場合はこんなお店にしたい、こんなお客さんに来て欲しい。ということを考えてやっているはずなので、そこがニーズと合致すると思うようなお客さんが来てくれるようになるのだろう。

マス的にコンビニ的にすることもできるだろうし、ターゲットを絞ってやることもできるだろう。
個人店の場合は後者の方が多くて、個性があって面白い。お店というのは、個人的なことでもあるのだけど、集合体みたいなところがあって、商品やスタッフも含め、お客さんも含め、その街も含めたものであると思う。

上手にブランディングができているお店というのは、ニーズにも合っているからターゲットとする一定の層から支持を集め、悪く言えばそのターゲット的なお店にどんどんなってしまう。
別に狙っているのだから悪いことなんてないのだけど、作り手的な目線で見るとあそこのお店、またはあの人が作ったものは何でも良い!みたいになってしまうのは怖いなと思ってしまう。
流行のコーヒーショップに行くと、同じような服装のオシャレさんたちが集っていたりする光景はよくありますよね。

ある程度そういう要素はあって然るべきなのだけど、何事もそうであるように、度が過ぎると偏り過ぎたものになってしまうんじゃないかなぁとも思う。

なかなか客観的に自分のお店を見るということは難しいのだけど、僕たちは元々のコンセプトである「街のジェラテリア」ということに関しては上手く行き始めてるなという感じはあります。

僕たちのターゲットは「街」。

そこいいる人たちが一番のターゲットなので、シンチェリータの場合は阿佐ヶ谷という街に住む人たちが一番のターゲットとなる。阿佐ヶ谷という街自体も割とカオスだし、懐が深くて幅広いし、なかなか変わったところだと思うので、客層も本当に幅広い。
雑誌の取材など受ける時によくジェラートだから若い女性が多いんですか?と聞かれることが多いものだけど、全くそんなことがなくて、仕事帰りのおじさんも多いし、おじいちゃんがコーヒー飲みながらジェラートを食べることもあるし、毎日のように小学生の子が親御さんとジェラートに食べに来ることもある。イギリス人もいればスペイン人もいるし、エスプレッソだけサクッと飲んでいくおじさんもいる。

だから、パッと見た感じの統一感は全然ないし、ある夜はおじさんだけで席が埋まっていたり、あるお昼時は若い女の子で席が埋まっていることもある。
最初の頃は漠然と雑多な感じが良いなぁと思ってはいたものの、具体的にどうすれば良いかなんて分からなかったけど、気が付けば何となく思っていた感じのお客さんの層になっていたなと思う。

5歳-90歳くらいの幅広い客層のジェラテリアというのもなかなか珍しいかもしれません。
でも、僕がイタリアで見たジェラテリアってそんな感じで、年齢や層とかそんなこと関係なくみんなジェラートを普通に、日常的に食べる。

そんな文化が少しでも根付けばいいなと思う。