Meister's Blog自分の言葉でお伝えします。

Posted on 06.16.2016 12:41pm

イメージする力。

今日は20年以上昔のジェラートを作る機械を見学に行ってきた。
ジェラートを作るマシンは、世の中にある他の機械と同じように日進月歩、進化してはいるのですが、進化するということはデジタル寄りになるということが多い。

機械でジェラートの固さを制御するとか、回転速度を変えてオーバーランを調整出来るとか、便利で誰でも使い易いようになることが進化するという意味であるとするなら、だんだんと人の手が減ってしまうような気もする。

今日使ってみた昔のマシンは、シンプルな作りで、超が付くくらいアナログだった。
作りがシンプルな機械というのはとても丈夫だし(実際、機能的に全然問題なかったし)、無駄な要素もないのでジェラートの仕上がりも素晴らしかった。

ああいうアナログで、ある意味マッチョな機械というのは個人的にはとても魅力的でカッコイイなと思う。

携帯電話が進化したこともあってか、僕もそうだけど漢字が書けなくなったという人もきっと多いことと思う。利便性というのは時には人の力を退化させる要素も併せ持つ。
ジェラートを作るということは、元々機械任せな要素が強いジャンルのものだからこそ、きっと、アナログ感みたいなことって大切なんだと思う。

自分の手で果物を剥くとか、ナッツを煎るとか、チョコを溶かすとか、そういうアナログなことをやり続けることで自分の中に何かが蓄積されていくんじゃないかと希望的観測を持ってそうしている。何の意味もない積み重ねかもしれないけれど、まぁ、そういう方が楽しいというものだ。

「イメージする力」みたいなものが退化しがちな世の中になっているから、意識的にイメージすることは大切にしないとなと、今日の昔のマシンを使ってみて思った。
すぐに答えを求めようとしてしまうから、答えを知って終わりになってしまうから、僕たちのイメージする力みたいなものってどうしても退化してしまうのかもしれない。

よくよく考えると、液体が個体になっていく様を想像するのも結構楽しいもの。
どういう風に攪拌しながら、空気を含ませながら、液体が空気を含んだふんわりしたジェラートになるかをいま一度、イメージしてみよう。