Meister's Blog自分の言葉でお伝えします。

Posted on 01.18.2018 9:16am

デザインチーム。

リスタートプロジェクトのデザインに関しては、僕を含めた3人のチームで動いてきました。

メインのデザイン案、監修はミラノ在住の建築家、山本さんにお願いしていて、総合的なバランスを見ながら、日本での実務&アドバイスを6年前にお店の設計をお願いしたインテリアデザイナーの大田くんにお願いしました。

これもまた不思議なご縁の2人で、僕が15年ほど前にミラノに留学した時の友人たちで、偶然、最初に語学学校が斡旋してくれたアパートでルームシェアして出会った2人です。

15年前と言うと、僕は22歳、山本さんは25歳、大田くんは19歳くらいだったかなと思うと、あれから結構な月日が経ちました。
15年経って、僕が東京でジェラテリアをやっているのも不思議ですが、あの頃から変わらず、ミラノにずっと住んでいて、世界の第一線で建築の仕事をし続けている山本さんみたいなこともなかなか出来ないことだし、インテリアデザインを勉強しようと若くしてミラノに留学した大田くんも、今では独立して立派に活躍されていて、三者三様、15年経って、みんな色々な経験を積んで、仕事として一緒に集まれる嬉しさは格別なものです。

でも、たまに耳にするような話で、すごく仲が良くて、将来一緒に何かやろう!みたいな感じだった訳でもなく、何か不思議な縁で繋がっていて、お店を改装しようと思い立った時に一番に相談し、この3人だからできることがあるんじゃないかなと思ってお願いしました。

これまでお店をやってこれたのも、「不思議な縁」みたいなことを大切にしてきたようところもあるので、何か生まれるんじゃないかという淡い期待と、「不思議な縁」にかけてみました。

1年がかりで3人でずっとやり取りして来たメールの数も図面の数も普通ならあり得ないような数だと思います。
一般的な設計の進め方ではないのだろうと思いますが、ちょっとした方向性の確認や、僕がやりたいこと、目指したいことなどを汲み取ってくれながら、デザインに落とし込んでいく作業を延々とやって来ました。
本当に長過ぎたくらい長い道のりでした。こんな面倒な仕事を快く引き受けてくれたことに改めて感謝です。

ジェラートを作るのと同じように、やり取りしている中で新しいアイデアが出てくることもあって、それもすぐ落とし込んだり、削ぎ落としたりしながら、そういうことも僕たち3人だからできたことなんだと思います。
何よりも、友人だから。ということではなく、プロフェッショナルな仕事人として3人で進めて来たこのプロジェクトでは、大袈裟かもしれないけれど、世界中を探してもどこにも無いようなジェラテリアの姿になるだろうと思っています。

たぶん、僕たち3人の「デザイン」という言葉の原点はミラノにあって、そのミラノで日本人として15年もの間、世界の最前線でデザインの仕事をされてきた山本さんのハイブリッドな感性に任せてみたいと思ったところが始まりでもありました。

日本的でもあり、イタリア的であり、ミラノ的であることが、きっと長年経験を積んだことから自然と滲み出てくるのではないかと楽しみでした。
こういうことって、やっぱりにわかに真似できないことなんだろうなと思うからです。
そして、ミラノで学んだことを生かしながら日本で着実に力を付けてきた大田くんの調整力にはいつも助けられています。

前回の内装をお願いしたこともあり、それ以来、何年も日本でのジェラテリアの在り方みたいなものをデザイン的な観点から一緒に見てきた部分もあるし、元々、汲み取る能力に長けているので、実務的な部分もスムーズに進みました。

「日本にあるジェラテリア」と聞くとついつい、和っぽくするか、イタリアっぽくするか。の2択みたいになりがちですが、三者三様とは言え、僕たち3人はイタリアから見たイタリアも日本から見たイタリアも、日本から見た日本も、イタリアから見た日本もある程度、感じ取れる部分があって、意識的にどちらに振ろうということもなく、割とイタリア的であることとか、日本的であることとか、全くと言えば嘘になるかもしれませんが、ほとんど気にせず、進めてきました。

僕は割と人任せと言いますか、縁任せみたいなところがあって、この人がいるからこうしよう。ということが普段から多いので、今回のデザインもまさにそのパターンで、不思議な縁の3人でデザインチームとして改装に望みます。