Meister's Blog自分の言葉でお伝えします。

Posted on 04.09.2018 8:55am

続けるということ。

リスタートして、ようやくフレーバーも揃ってきたところで、毎日の流れが定まってきた。
毎日の一定した流れが大切なんだと改めて思う。

最近、お店の近くで90年営業されてきた本屋さんが閉店されたという話や4月という新しい期の始まりということもあって、「続ける」ということについて考える機会が多い。

スクラップ&ビルドという言葉もあれば、アンティークや骨董という言葉もある。

個人的には結構、若い頃からアンティークが好きだったこともあって、今でも引き続き、古き良きものへの憧れみたいなものがある。
でも古いものも最初は当たり前だけど、新しい時代を経て古いものになった訳で、老舗もまた最初は若い時代を経て老舗と呼ばれるようになっているはず。
自分でお店をやっている身としては、やっぱり、長く続けているお店には敬意を払うし、どんな形であれ、長く続けていることに対して素晴らしいことだなと思う。

僕たちのお店は8年が過ぎて、時々、長いですね!みたいに声をかけられることもあるけれど、8年が長いのかは自分ではよく分からないし、特に続けることへの執着みたいなものがある訳でもないけど、結果、続けていると、続けてきたことに意味みたいなものが付与されてくるような気もする。

100年続ける企業を目指している訳でもないけれど、大抵のことは続けないと分からないし、続けないと成長もしないんじゃないかと思う。
流行りのお店を作って、東京からスタートして全国へ展開して、儲かって一巡したら終わり。みたいなことは、ビジネス的には良いのかもしれないけど、気持ち的には寂しくなってしまう。

でも、不思議なもので続けることを目的にしてしまうと、恐らく、長く続けることは難しいのだろう。それに、長く続けることが目的というのもモチベーションとしてもなかなか維持しにくいかもしれない。

先日、続けるために大切にしていることは何ですか?というようなことを、ふと聞かれたものの、なかなかパッとすぐにちゃんと返事ができなかったのでずっと考えていた。
先に書いたように続けるためにお店をやっている訳ではないと考えると、当たり前のことだけど、きっとお店をやっている目的自体が大切なんだろう。

でも、これも意外と芯が通っていないとブレてしまう恐れがあることで、お金に目がくらむことがあるかもしれないし、忙し過ぎて本来思っていた方向とはズレてしまったり、世の中の需要とミスマッチが起こっていたり。。。と様々な問題が常に起こる。
最初は気持ちも充実しているものだし、一生懸命過ぎてあっという間に過ぎていくけど、時間が経つにつれ、続ければ続けるほど、続けることの難しさも増してくる。

目的は人それぞれだけど、きっと、最初に思ったキッカケとか、初心みたいなものが続けることに対しても一番の原動力になるように思う。

僕にとっての目的というのは最初から一貫していて、いたってシンプル。
「美味しいジェラートが食べたい。」
たぶん、そんなことなんだろうと思う。
半分くらいは自己満足的かもしれないけれど、自分が満足いくジェラートを作りたいので、終わりなき美味しさの追求みたいなものを続けているように思う。

それに加え、イタリアのようにちょっとした街角に美味しいジェラテリアがあるような文化になればいいなと思っていて、ちょっとした出かけ先とか、旅先とかでぶらっと美味しいジェラートが食べたいので、美味しいジェラテリアが日本にもっと増えて欲しい。
というのが目的であり、願いでもある。

これらの目的が達成されてしまうと必然的に続ける必要性もなくなってしまうのだけど、今のところ、どちらも全然達成される気がしなくて、先はまだまだ長い気がしてならない。

それでも、明日もまたジェラートを作ろう。