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Posted on 11.16.2019 12:12am

リンゴのジェラート

秋には秋の果物がある。
梨や柿、葡萄に林檎。どれもジェラートにしても美味しい。

でも、意外と林檎の旬が10月頃から12月頃までだということは知られていないような気がする。
僕もジェラート作りを始めるまでは、リンゴは一年中売られているし、年中あるものだと思っていた。
それに、リンゴは他の果物と比べて、良くも悪くも普通と言うか、身近なだけに特別な感じがなくて、味に対してもそれほど期待もしていなかったように思う。

でも、特にここ数年は産地を訪れたりしながら、品種の多さとそれぞれの特徴を知って、尚更、リンゴの良さを知るようになった。
意外と品種によっては旬がとても短く、出回る時期が短いものも多い。また、地域色が強い品種もあって、シナノスイートやシナノドルチェのように長野特有の品種があったりもするのも面白い。
品種差も実は結構あって、甘さや酸味、風味に加えて食感が全然違っていたり、皮が赤、黄、緑があるし、皮の固さも違っている。

ブラムリーやグラニースミスのように、加熱向きの品種もあって、最近はジェラートにする時に部分的に加熱してみる製法にもチャレンジしている。

お店では9月後半からブラムリーから始まり、今は紅玉やシナノスイート、スターキングと言った赤いリンゴが今は出ている。
その後には、グラニースミス、森のかがやき、シナノゴールドが控えていて、今年は今までで一番、色々な品種を試している。

ここまで書いていて、一番何が言いたいかと言うと、リンゴのシンプルなジェラートはそんなに人気がないと言うこと。
例えば、アップルパイのようなフレーバーを作ると、とても人気があるのだけど、最初に書いたように、シンプルなリンゴらしいリンゴフレーバーは、あまり特別じゃないと思われているのか、人気がないように感じる。

新鮮なすりおろしリンゴのような、リンゴらしい食感を残したジェラートは、他の果物とはちょっと違う食感があるので、食べた感がすごくある。
スッと口の中で溶けていくと言うよりは、しっかり噛んで食べるようなイメージのジェラートで、この時期ならではの美味しさがあって、他のフレーバーとも合わせやすいので、是非、今が旬のリンゴジェラートを試してもらいたいなぁと思う。